本文
女神山のばかむこがない、あわ刈って軒場(のきば)さ干しでがら、振り打ち棒でただいで、みでふるったど。ほして、「おっかぁ、おっかぁ、てえしたもんだ。臼に八升、みに八升、七(なな)ます、八ます、九(ここ)のます、十(と)ます、なんぼになるべな。」って聞いだら、おっかぁが、「五斗だべ。」って言うんで、すっかり感心しちゃったど。
鶴沢 菅野 キチ
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