むかし、あるお寺の和尚さまが大きな袋に寒風をためておいて、
あついとき、だん家の人たちに、
「寒風にあててやるから、何日に集まれ。」
と触れを回したところ、それではとみんな喜んで集まりました。
ところがその寒風は、どんなにたくさん入れた袋だか知らないけれど、
小僧につめ方をまかせていたので、(小僧が)おならをして入れてしまいました。
それでみんな集まったところで、(袋の)口を開けて風をかけたので、
だん家の人たちは怒って帰ってしまいました。
和尚さまは一軒ごとにだん家を回って、謝って歩いたとさ。
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