みどりの中に光る絹の町川俣
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沢あん風呂(ばかむこと沢あんの話)(1)

印刷用ページを表示する掲載日:2012年7月1日更新

南山のばかむこがしゅうとのぜえさ泊まりさ行ったど。
熱い湯ついでくれらっちゃら、熱くで飲めながったど。
しゅうとおっかあさまが、
「湯が熱い時は、沢あんで三回もまわせば、でえじょうぶだ。」
って、おせえたど。
その夜は泊まってすいしろさへえったんだと。
ほしたら、おがだどご呼んで、
「沢あん持ってこ。沢あん持ってこ。」
って言ったど。
「ほんなに沢あん好ぎなら、あがってがらなんぼでも食ったらぜえのに。」
って言っだら、
「いや、そうでねえ。
すいしろ熱がったら沢あんで三回まわせばでえじょうぶだって、
おっかあさま言ったでねえか。」
って言ったどさ。

小神 菅野 カネ


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