ジェネリック医薬品は、厚生労働省が先発医薬品(新薬)と同等の効能があると認めた医薬品です。
先発医薬品の特許満了後に、有効成分・分量・用法・用量・効能及び効果が同じ医薬品として新たに申請され、製造・販売される安価な医薬品です。
また、製品によっては大きさ、味、においの改善、保存性の向上等、先発医薬品よりも工夫されたものもあります。
医療費抑制のため、ジェネリック医薬品の利用をお願いします。
(例)先発医薬品は苦い粉薬だったものが、ジェネリック医薬品になったら飲みやすいサイズの錠剤になる
病院で処方される薬には先発医薬品(新薬)とジェネリック医薬品(後発薬)の2種類があります。
先発医薬品とは医薬品メーカーが最初に開発・販売した医薬品で特許期間中、そのメーカーは独占して製造・販売する権利を持ちます。
それに対しジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れたあと、ほかのメーカーによって同じ成分で製造・販売された医薬品のことです。先発医薬品と比べ価格が安いのが特長です。
薬代が約2~7割程度安くなるため、薬代の負担が減り医療費を抑えることが可能です。
厚生労働省が決定した医療用医薬品の適正価格(いわゆる「薬価」)によると、ジェネリック医薬品の薬価は先発医薬品の約7割です。
一つの新薬を開発するには平均15~20年程度かかり、その費用は数百億円ともいわれます。
それに対してジェネリック医薬品は、特許が切れた薬と同等の開発をするため、開発期間が短くかつ、数千万円の開発費用で済みます。このため販売価格も安くできるというわけです。
欧米では、特許が満了した1か月後には約80%がジェネリック医薬品に置き換わる薬があるほど、ジェネリック医薬品は一般的な存在になっています。
また、アメリカでは代替調剤(薬剤師が医師の処方した薬を、同一成分の他の薬に変える)が認められており、保険会社もジェネリック医薬品での調剤を推進するプランを増やしています。また、イギリスでは、一般名処方(医師が処方せんを発行する際に、商品名を指定せず一般名で処方し、成分が同じ複数の薬の中から薬剤師が調剤できる)の比率は約74%と非常に高いものになっています。
ジェネリック医薬品の有効成分は、長い間実際に使われてきた先発医薬品と同じです。
有効性や安全性については十分に検証されており、先発医薬品として実際に実績がある成分になります。
ジェネリック医薬品はどの医療機関でも扱われているものではありません。まずはかかりつけ医療機関や薬局に相談してみましょう。
また、国民健康保険の被保険者には、加入時・保険証一斉更新の時に、保険証やおくすり手帳に貼れる「ジェネリック医薬品希望シール」をお渡ししていますので、ぜひ活用してください。
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