むかし、むかし、あったど。
南山のばかむこがしゅうとさ呼ばっち行ぐのに、
団子もって行ぐごとになったど。
「うめえ団子もってきたがら、食べてくなんしょって出すんだよ。」
って、おがだに言わっちたがら、
団子の名めえ忘ちゃてえへえんだと思っで、
「団子、団子、団子、団子。」
って、繰りけえしながら行ったど。
ところが、堀こあったもんだがら、
「どっこいしょ。」
ってのっ越えだら、団子忘ちゃって、今度は、
「どっこいしょ、どっこいしょ。」
に変わっちまったど。
ほして、しゅうとさ行って、
「どっこいしょ持ってきたがら、食べてくなんしょ。」
って突んだしたがら、しゅうとが、
「どっこいしょってなんだべ。
ってあげてみだら、団子だったど。
※団子むこの話はこの他、小島 新関善二・菅野薫寿、
西福沢 菅野豊之助、川俣 佐藤庄吉、羽田 長沢マサ、
飯坂 藤原アキヨ・佐藤勝美、秋山 高橋直秋等、
全町にわたって採集されている。
大綱木 管野 照雄
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