みどりの中に光る絹の町川俣

団子むこ(3)

印刷用ページを表示する掲載日:2012年7月1日更新

むかし、むかし、あったど。
南山のばかむこがしゅうとさ呼ばっち行ぐのに、
団子もって行ぐごとになったど。
「うめえ団子もってきたがら、食べてくなんしょって出すんだよ。」
って、おがだに言わっちたがら、
団子の名めえ忘ちゃてえへえんだと思っで、
「団子、団子、団子、団子。」
って、繰りけえしながら行ったど。
ところが、堀こあったもんだがら、
「どっこいしょ。」
ってのっ越えだら、団子忘ちゃって、今度は、
「どっこいしょ、どっこいしょ。」
に変わっちまったど。
ほして、しゅうとさ行って、
「どっこいしょ持ってきたがら、食べてくなんしょ。」
って突んだしたがら、しゅうとが、
「どっこいしょってなんだべ。
ってあげてみだら、団子だったど。

※団子むこの話はこの他、小島 新関善二・菅野薫寿、
西福沢 菅野豊之助、川俣 佐藤庄吉、羽田 長沢マサ、
飯坂 藤原アキヨ・佐藤勝美、秋山 高橋直秋等、
全町にわたって採集されている。

大綱木 管野 照雄


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