むかし、あるところに、変なことにへ(屁)が、ちょっと聞くと、
「だんじゃ、だんじゃ。」とへをこく女の人がおりました。
ある家に嫁に行って、暇さえあると、
「だんじゃ、だんじゃ。」と、へをたれていたそうです。
ある晩、泥棒がやってきて、家の周りを立ち回っていたところに、
「だんじゃ、だんじゃ。(だれですか、だれですか)」と聞こえるので、
なんだこれ、見つかったのではないかと思って、
前の畑にベタッとなって隠れました。
それでも、まだ「だんじゃ、だんじゃ。」と言っている。
また、ここにいても見つかったかと思って、
ついに泥棒に入らないで行ってしまいました。
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