みどりの中に光る絹の町川俣
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花塚山のオオカミ(花塚山のオオカミの話)

印刷用ページを表示する掲載日:2012年7月1日更新

むかしは花塚山のきっペ沢さは、みんな馬さ乗って朝草刈りさ行ったもんだ。
ある朝、山家(やまが)の人たちが馬さ乗って行ったどこさ、
山から大木戸の人たちが、青い顔して急いでけえってくっとこに出っくわしたど。
「青い顔してなじょ-した。」
って言ったら、
「オオカミに追っかけらっち逃げてきだ。一緒にけえった方がぜえ。」
って言わっちゃが、聞かねえで山さ行ったど。
その後でオオカミさ出会ったようだったど。
みんな鎌の柄が折れてオオカミに食い殺さっちたど。
そん中で牛ころし(※)の木で作ったもんだけ、折れでなかったつうんだな。
ほんで、ほれからは鎌の柄さ牛ころしの木使うようになったんだと。

※牛ころし=かまづかの異名。

飯坂 本田 沢治


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