みどりの中に光る絹の町川俣
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ヘビのたたり(結び付けられたヘビのたたりの話)

印刷用ページを表示する掲載日:2012年7月1日更新

むかし、あるぜえの人が、春のあったけえ日に垣根をなおしておったど。
そごさ一匹のヘビがニョロ、ニョロと出てきたんだと。
ヘビがでえきれえだったもんだがら、
とっつかまえで垣根さ動がんにようにゆっつけちまったど。
ほれがら、何日が日に照らされ、雨にぶたれ、風に吹かっち、
とうとう長い白骨だけになっちまったったど。

夏が過ぎ秋が来てきのこの節がやってきたど。
ある朝、ほの人が畑見まわって垣根んとこさ来てみっと、
うまそなきのこがやまほどでておったど。
とってきて村の人さみせだら、誰もみだごとねえ判んねきのこだったど。
むかしがらわかんねえきのこは食うなって言わっちてだから、
いだましがったが裏の川さぶん投げちまったど。

ところが翌朝川さ行ってみっど、
ぶん投げたきのこさコイや、フナや、ドジョウがあつばって食べていたど。
これはぜえもん見っけたとなってな、
網ですぐってきて焼いたり、煮だりして家中で食ったど。
ところがみんな腹下りしてしめえにとうとうみんな死んじまったどな。

川俣 佐藤 庄吉


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