本文
むかし、じいさまとばあさまがあったんだって。ばあさまが庭はいだら、豆こ一粒拾ったんで、それを黄な粉にひいでな。そこらさおぐと、ネコだのネズミになめられっからって、じいさまとばあさまの間さおいで寝たんだと。夜中にじいさまがボーンと大きなへたれで、みな吹っ飛ばしちまって、ばあさまがっかりしちゃったんだとさ。
川俣 常松タミノ
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