みどりの中に光る絹の町川俣

利益分配(二人の友だちの話)

印刷用ページを表示する掲載日:2012年7月1日更新

むかし、あっとこに、あほな二人の友だちがあったど。
おたげえに銭だしこしてあぎねぇ-やったどころが、
一貫二百文ほどもうがってしまったど。
ところが、なじょして分けだらぜえがわがんねえでいたど。
相談しだが勘定しんねがらぜえ考え浮ばねえでいっと、
かたっぽのやつが、
「誰かに九九ってもの聞いだごとある。
そん中さ、二、四が八ってのがあっだがら、
にしゃ、八百、おらが四百で分けっペ。」
って、分けっごしたどゆう話あんだ。

川俣 佐藤 庄吉


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