むかし、あるところに、あほな二人の友だちがいました。
おたがいに銭を出しあって、商売をやったところ、
一貫二百文ほどもうかってしまいました。
ところが、どうして分けてよいか分からないでいました。
相談しても勘定を知らないので良い考えが浮かばないでいると、
かたほうのやつが、
「誰かに九九というものを聞いたことがある。
その中で、二、四が八というのがあったから、
にしゃ(おまえ)、八百、おら(自分)が四百で分けましょう。」
と言って、分けっこしたという話がありました。
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