むかし、あるお宮に利口なたゆうさま(神主様)がいました。
暮らしを良くしていいお宮を建てるには、
どうしたら良いかいつも考えていました。
ある時、村の人たちがお宮参りにきて、
神さまにおさい銭をあげてお祈りしていました。
ところがさい銭箱のサカキが小銭をあげるとなんともないが、
大きな銭をあげるとガサ、ガサと動きました。
わきにいたたゆうさまから、
神さまが願いを聞き届けてくれたおしるしだと聞かされ、
村の人はみんな大きな銭をあげるようになりました。
そして、とうとう立派なお宮を建てることができました。
たゆうさまはさい銭箱に水を入れて、
中にたくさんのどじょうを入れておきました。
小銭ではなんともないが、大きな銭があたると痛いものだから、
それで、どじょうがあばれてサカキがゆれたそうです。
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