みどりの中に光る絹の町川俣
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スズメの粗こつ(おしゃかさまとスズメの話)(1)

印刷用ページを表示する掲載日:2012年7月1日更新

むかし、おしゃかさまがめぇ落どす時、
「早ぐきて見でくれろ。」
って言わっちゃそうだ。
ほしたら、スズメは山でみの笠着て、
一生懸命かせえでっどこさおせぇらっちゃもんだがら、
えしょも何もかまねで、みの笠着たまんまはねでったど。

戸んぼくちさへえってない、家の中さ、はねこむどき、
敷居さ足がつっかがって足痛ぐしたがんで、
スズメはピョン、ピョン、ピョンって歩ぐんだって。

ツバクラはしゃれこな鳥なもんだがら、おしろいつけだり紅つけだりして、
しゃれこして行ぐうぢに、おしゃかさまはめぇ落どしちまって、
いきあわねちまったど。
スズメはおしゃかさまさ、いきゃったがら、ほんで、
「おめえは米をけぇ。」
って、言いわたさっちゃんだと。
ツバクラは死にめさあわねがら、ほんで、
「虫探してけぇ。」
って、言わっちゃんだとさ。

鶴沢 相沢 タツ


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