むかし、あるところに、とんまな親子がいました。
ある日、しゃで(弟)の方が、
「あんちゃ(お兄さん)、おらぁ、今日ウグイスの初音聞いてきた。」
と言いました。
するとあんちゃが、
「なんて鳴いたぁ。」
と聞いたら、
「テテッ、ポッポーって鳴いた。」
と言ったので、あんちゃが、
「あほー、ニワトリじゃないのだから、テテッ、ポッポーって鳴くか。」
と言いました。
そしたら、おどつぁ(お父さん)が、わきで聞いていて、
「うん、なるほど、あんちゃはあんちゃだけあるな。」
と言ったそうです。
※注(テテッ、ポッポーと鳴くのは山バト)
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