みどりの中に光る絹の町川俣
トップページ > 町政・施設 > 銅造金剛界大日如来坐像

銅造金剛界大日如来坐像

印刷用ページを表示する掲載日:2012年3月29日更新

町指定有形文化財 銅造金剛界大日如来坐像(どうせいこんごうかいだいにちにょらいざぞう)

所在地:福島県伊達郡川俣町字中丁30番地 大日堂

地図で探すのページへリンク

銅造金剛界大日如来坐像の写真

大日堂の金剛界大日如来坐像は、像高1.13m台座0.52mの鋳銅仏で台座、輪光背とも完備されている。大日如来は密教独特の仏格で、金剛界、胎蔵界の二尊が対をなす如来像である。本尊は智拳印を結び、頭は顕教の如来像と異なり宝髪に五仏冠をつけ、裸形に近い上半身には瓔珞を飾り肩から腹にかけてうすい条帛をまとい、腕釧、足結いをつけ蓮花座に趺座している。そのようすは菩薩となんら異なるところがない姿である。本像は儀軌に忠実によく表現されている。

台座蓮弁には「正徳五年(1715年)乙未十二月吉辰、奥州宇多郡中村城下鋳造師斎藤別当勘左右衛門尉藤原良寛」と鋳造銘がある。他の花弁には奥州安達郡澁川火断木食上人照海が、男女1万人を勧化して金胎両部大日如来像を造り、金剛界は澁川に胎蔵界は川俣に安置した趣意と結縁の人名が数多く刻まれている。

銘には川俣町には胎蔵界とあるが、事実は金剛界で胎蔵界は安達町澁川の円東寺境外佛堂に安置されている。そしてほぼ同文の銘が刻まれている。この取り違いの事情については明確でない。大日堂裏手広瀬川の対岸の岩に、金剛界大日如来像と刻された石仏がある。

大日如来像の鋳造師である斎藤勘左右衛門は、洪鐘、仏具等を専門とする鋳工で仏像を鋳た例は少ない。しかし、この銅像大日如来は近世での鋳仏像ではあるが、作技がすぐれているとともに安置の事由が明らかなものとして貴重なものである。なお「小手風土記」には寛文元年(1661年)辛丑鋳造の唐金大仏があったと記載されている。


[表示切替]
モバイル | | トップに戻る