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川俣町の山~太郎坊山・長寿山・登山行程

印刷用ページを表示する掲載日:2023年10月23日更新
太郎坊山・長寿山登山マップの画像

表参道 中島から山頂へ

国道349号線の小島中島から東に伸びる保安林道がある。500メートルほど舗装道路を進むと一般車両が進入できないゲートがある。ここから徒歩で700メートルほど進んだ途中の法面のうえには、「ササゲ石」と言われる大きな石が小さい石の上に載っている。また、その先300メートルの沢は「箸収め」と言われる沢がある。この沢の50メートルほど進んだ所に階段があり、その上部には羽山神社の鳥居が建っている。鳥居をくぐりしばらくなだらかな尾根を進むと、奇岩が目に付き、道は険しくなってくる。このあたりに「いぶし岩」と言われる岩がある。昔、たぬきの住んでいる岩の前で青葉を燃やしてたぬきをいぶり出したと言われている。急坂を登り詰めると天保年間に建てられた「羽山神社」に出る。この周辺の尾根道周辺は、「アベマキ」の林で、木々の間から小島を一望できる。神社から200メートルほど進むと尾根は右に曲がり東に道を取ることになる。月舘町の下手渡の集落を眺めながら300メートルほど登ると太郎坊山の山頂に着く。
この道は、羽山の本木戸であり、昔さまざまな山岳信仰の行事が行われた道である。

羽山神社

羽山神社の写真

裏山道 梼野から山頂へ

国道349号線の岩阿久(いわご)から長寿泉に向かい約500メートル進むと、左に折れる舗装道路があり300メートルほど進むと人家が途絶える。ここから約1キロほど林道を進むと車止めのゲートがあるのでここに自家用車を止めると、裏参道の登山開始である。左のほうに300メートル進むと表参道の登山口がある。左の杉林の中の山道を進むこと約20分で鞍部にたどり着く。ここは、田代や庭坂峠から登ってくる道の合流地点である。ここから太郎坊山頂までは250メートルである。

庭坂峠から山頂へ

庭坂峠は旧「町道遠西田代線」にあり、国道349号線の「岩阿久(いわご)」バス停留所の東にある旧道沿いの「いわごや商店」から3キロ登ったところである。現在の町道を進み「長寿泉」と呼ばれる泉を過ぎ、田代峠を越えて500メートルほど下ると、旧道を合流する。旧道を100メートルほど登ると庭坂峠となる。(旧道は梼野(うつの)につながっているが道が荒れているので通行には注意が必要である。)石碑の前から登りはじめるが、尾根伝いに200メートルほど登ると一つ目のピークに着く。ここまでは、東斜面が雑木林、西斜面がヒバの植林地を進むこととなる。振り返ると川俣の町並みや大綱木の集落、長寿泉付近の道路が良く見える。ここからは200メートルほど平坦な笹藪の中を歩くと下りになる。さらに尾根伝いを300メートルほど下ると田代から登った道と合流し、鞍部となっている。ここから西に下る道が裏参道で梼野や表参道の鳥居付近につながる。ここの鞍部を北に250メートルほど登ると山頂となる。
なお、田代峠の北の尾根から尾根伝いに約1キロほど進むと庭坂峠に着く道もあるので利用するのも良いかと思う。

田代から山頂へ

田代峠から1キロほど東に下ると、(庭坂峠からの合流地点よりさらに500メートル下る)田代からの登山口となる。ここは、田代地区の共同墓地の入り口にもなっていて、自家用車は、3台ほど駐車できるスペースがあるほか、電力線が分かれて太郎坊山に向かっているので目印にしたい。ここの電柱は、“太郎坊線1”である。
左手に水田を見ながら300メートルほど進むと共同墓地がある。水田はここで終わりだが、沢沿いに150メートル進んだところに分岐点がある。右の道は作業道であり、左は作業道兼回り道であるので真中の道を進むと良い。さらに500メートルほど道なりに15分進むと鞍部に到着する。右折して更に250メートルほど登ると山頂となる。山頂の脇には旧電電公社の「太郎坊無線中継所」の跡が残っている。

ササゲ石

ササゲ石の写真

長寿山へ

田代峠からの吾妻・安達太良連峰の展望はすばらしいが、峠の東斜面を見上げると一つの山頂がある。地名でいうと「小倉(こぐら)山」であるが、地元の人々は「長寿山」と呼ぶ標高565.8メートルの展望抜群の山である。ここには三等三角点がある。太郎坊山登山口の北東側30メートルの所が長寿山の登山口である。木材の運搬道を300メートル進むと尾根に出る。ここから尾根伝いに200メートルで山頂である。山頂には象徴的な一本松が生えている。北を望むと霊山(りょうぜん)や蔵王連峰、南には那須連峰と川俣の町並みが手に取るように見えて、まさに360度の展望が得られる。


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