町道「遠西田代線」の小神と小島の境がちょうど峠になっていて、史跡「下手渡藩駕籠立場」の碑が建っている。ここから北西に民家(藤原保二さん)があるので、まずはそこを目指す。さらにそこの奥には桑畑が広がっている。桑畑の上端に着くとY字路があり、右に道を取ると、昔ニッケルを掘っていた跡が残っている。桑畑に戻りY字路を左に進むと、またY字路になる。右に道を取ると、山頂はもうすぐそこ。
小神公民館前に、地蔵堂がある。ここから、北東に向かって道は始まるが、自動車は小神公民館に置いて歩いていくのが望ましい。途中の道は急坂で難儀することが目に見えている。
150メートルほど進むと民家が5~6軒点在しているが、民家にたどりつかない坂道を登るとやや平坦な道となり、右手に桑畑、左手は高い土手となる。この土手の上には「舘」がある。(鰻内舘もしくは天ヶ作舘と呼ばれる。)ここを過ぎると藪椿と竹藪となり民家が見えてくる。本道はここから左に折れて山道伝いに、松と杉の林を通り鳥居跡につく。一方、民家に向かって登ると、左手の赤花ウツギの株元にある青面金剛(庚申塔)にたどりつく。右手の高いところには、山神塔を見つけることができる。この下から急坂を登ると、4辻となる。ここで本道を合流する。
ここからが麓山山頂への道であり、右手に高さ50センチ直径2メートル位の塚がある。急坂を10分くらい登ると山頂に着く。「泥地蔵」から1時間くらいの道のりである。山頂には、木製と石でできた社の「羽山神社」がある。
なお、梅や桜などの花木畑の前を進み、東側の尾根を目指して登ると、「下手渡藩駕籠立場」から登ってきた道に合流する。
小神麓山の山頂から北へ向かって10分ほど進むと松林がある。途中左に入りたいような道があるが、とにかく真っ直ぐ下る。すると、東側に見晴らしが開けてくる。途中平坦なところがあり、自然石のベンチ状の石が数個あるので小休止できる。さらにそのまま約30分松と雑木の林の中を進むと、目の前に女神山の全容が見えてくる。また、太郎坊山、長寿山、霊山、そして七ツ森もきれいに見えてくる。作業道を進み終点の手前から笹の中を登りつめると東から北、西の方にかけて見晴らしの素晴らしい山頂になる。ここから少し下り笹の中の道を15分くらい歩くと、右に少し登ったところに、花崗岩をきれいに積んだ岩屋の中に羽山神社が祀られている。
なお、羽田羽山神社から更に北に50メートルくらい進んで左に入ると、そこには古峰山、金剛山、加蘇山神社の石塔が花崗岩の間に三体奉られているので、足を伸ばしてみたい。
小神麓山と羽田羽山の間に数条の沢清水が流れている。このうち一番上の沢を「糸沢」という。昔、繭から糸をとる際にカイジョといってここの水を汲んできて繭を煮ると、繭から糸が良く離れるので都合が良く「糸沢」の名がついた。
登山口にある「泥地蔵」
国道114号線十二社から、県道月舘・川俣線に入り八幡の十字路を直進し、約400メートルほど進むと烏合内集落が右のほうに見えてくる。ここから右手(東方)の町道烏合内・古屋(こや)下線に入って集落が切れたあたりでY字路になる。この上部には戦国時代に戦士が立てこもって、見張りをした館山跡が見られる。羽田羽山へはここを右に進むが、左に約150メートル進むと左下に不動尊が祀られている。さらに約200メートル進むと明治ころ採掘していた金山の坑道跡を目にすることができる。
Y字路から右にしばらく進むと右側に休耕田が見えてくる。そのまま休耕田に沿って歩くこと30分ほどで月舘町古屋との境に着く。ここから右折して南の方へ尾根伝いに25分くらい進むと花崗岩で積まれた羽山神社にたどり着く。
また、羽山神社の手前約50メートルを右寄りに降りたところに、金剛山・古峰山・加蘇山神社の石塔が祀られているので見てみたい。
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