川俣町と月舘町にまたがる「太郎坊山」
ご覧になりたい項目をクリックしてください。
別名羽山獄と言う。その山頂下に、現在小さな祠(羽山神社)が建っている。それは崇敬者が天保3年に建立したものである。それ以前からこの神社は、小島(おじま)の人々から羽山様と崇められている。
昔から、小島地区の象徴とっしている山で、小島の中島からの道が本木戸であるが、田代に向かう道から登る道も整備されていて、一番標高差が少なく登ることができる。最近、中島から梼野(うつの)へ抜ける林道が完成したが、一般車は通行できないので、歩き通すとさらにバリエーションが広がる。
山頂には、奥の宮と三等三角点がある。
現在の太郎坊山の西・南・東斜面は、小島財産区の土地で、小島林業組合が管理している。杉と松を植林し、一部は保安林に指定されている。このように太郎坊山周辺は、生産のために定期的に植林と、伐採を行っているところである。また、西斜面には「アベマキ」、別名「鬼椚(おにくぬぎ)」というコルクの原料となる木がいたるところに生えている。昭和の初期からビール瓶の栓の内側のコルクの材料として出荷していた。現在でこそコルクに代わるものが使われるようになり、伐採すらしなくなってしまった。
林道がほぼ完成したことを機会に、4月の第3日曜日には、長寿泉付近で『桜祭』を行い、長寿山に登る行事が行われる。また、秋には、羽山神社下で『きのこ祭』が行われる。
福島交通バス「月舘経由川俣」線「小島中島」下車
福島交通バス「月舘経由川俣」線「小島中島」下車
※駐車場について
表参道登山口の車止め周辺に、路上駐車で3台
裏参道登山口車止め周辺に5台
庭坂峠登山口には、路上駐車3台
田代登山口には、3台、いずれも乗用車の駐車可能
特に目立つ山とは思わないでいたが、珍しいアベマキの群生とその林の奇麗さは、他に見ることのできないところである。 また、長寿山の展望は町内屈指の展望で、地球の丸さが感じられるほどの展望である。駐車場から20分ほどでこの展望が得られるので、是非とも登っていただきたい。
また、長寿山の下にある『長寿泉』は、夏の渇水期にも切れることのない泉があり、連日遠方からも水を求めにやって来る。
地味な山であるが、魅力あふれる太郎坊山群である。
[表示切替]
| | トップに戻る