川俣町は、阿武隈産地特有の起伏の多い地形と、標高500mを超える高原地帯で比較的平坦な土地条件をあわせもった町です。農産物で生産量の多いものは、野菜ではトマト、花きではトルコギキョウや小菊、その他特産品として川俣シャモなど、その他にも多くの品目が生産されています。
福島市から30分とほどよい距離にある、ちょうどいい田舎で農業をしてみませんか。
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※スケジュールは目安として参考としてください。
トルコギキョウは北米が原産地でリンドウ科に属する植物です。品種は世界中で300種類以上が流通していますが、そのほとんどが日本産です。また、品種によって咲き方が異なり、花びらが1枚の一重咲き、バラのように花びらが重なっている八重咲き、花びらがフリルのようなフリンジ咲きなど形も色も様々な種類があります。
トルコギキョウという花の名前を聞いてパッとイメージが湧かない方も多いと思いますが、大きさや咲き方、色味によって使い分けることで日常から冠婚葬祭までシーンを選ばずに幅広く、様々な場所で使用されています。バラやカーネーションなどの花にも引けを取らない、使いやすい花材としてお花屋さんにはなくてはならない花のひとつです。花言葉は「優美」です。
川俣町では山木屋地区の「あぶくまカットフラワーグループ」等が栽培しています。山木屋地区は標高約500メートルに位置し、気温の寒暖差が大きいですが、その寒暖差が花をより丈夫にし、より発色の良い花を栽培することができます。山木屋の高品質なトルコギキョウは市場からも高評価を得ており、ブランド化されていることで安定した販路の確保を実現しています。
生産量23,800本、販売額202万円、所得90万円、労働時間928時間
パイプハウス、管理機、動力噴霧器など
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かわまたアンスリウムの紹介ページはこちら→かわまたの花アンスリウム
アンスリウムは、南アメリカ原産でサトイモ科に属する植物です。ハートの形をしていますが、ハートの部分は花ではなく、仏炎苞と呼ばれる花を包む苞葉であり、真ん中のとがった肉穂花序に小さな花がたくさんついています。プラスチックのようなツヤツヤした質感を持ち、花持ちが良いことから切り花として人気があります。
見た目のインパクトが強く、南国感あふれる花です。色も定番の真っ赤な色から淡い白色など様々な色があり、切り花の主役になれる花です。見た目だけではなく、栽培に関しては、1年間に6~8本切れる、1株で約7年程度収穫できるなどのメリットが数多くある植物です。赤いアンスリウムの花言葉は「情熱」です。
川俣町のアンスリウムは、ポリエステル媒地(古着等をリサイクルしたもの)で栽培しており、土を使わないことで土壌害虫が出にくいことなどの特徴があります。「かわまたアンスリウム」は令和3年に年間出荷本数が約30万本を突破し、全国的にも有数の産地を形成しています。東京オリンピック・パラリンピックでは競技会場周辺の装飾に使用されるなど、さらなるブランド化の推進や出荷本数増加を目指しています。
生産量33,000本、販売額352万円、所得94万円、労働時間1,825時間
パイプハウス(暖房設備、灌水設備)、高設ベンチ、動力噴霧器など
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ミニトマトは南アメリカのアンデス地方原産の野菜です。普通の大玉トマトよりも甘味が強く、栄養価も高い傾向にあります。夏野菜のイメージがありますが、本来は高温多湿に弱く、冷涼で強い日差しを好む野菜なので春から初夏、秋から初冬が旬だと言えます。使用用途もサラダからスープやパスタなど幅広く、料理に彩りを添えるなど食卓には欠かすことのできない野菜です。
他の野菜に比べて生産者の技術や環境の影響などが著しく表れやすい作物です。病害虫予防、水やり、追肥のタイミングや温度管理などによって収量に大きな差が出ますが、逆を言えば自らの技術を磨けば目に見える形で大きな成果を生むことができます。
ミニトマトの栽培は大別すると「露地栽培」と「施設栽培」となります。収量や品質の安定など得るためには、ビニールハウスでの施設栽培が基本となります。
生産量5,000kg、販売額345万円、所得150万円、労働時間1,633時間
パイプハウス(灌水設備)、動力噴霧器、選別機等
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タラノメは、タラノキという落葉樹の新芽のことをいいます。地方によってはタラッペやタランボウなど様々な呼び名があります。山菜の王様という別名を持つタラノメは春の山菜として有名です。独特の香味がありつつも他の山菜と比べて苦みやえぐみが少なく、古くから高級山菜として、多くの人に好まれています。
農閑期(1月~4月頃)に収穫・出荷が可能な付加価値が高い作物です。また、野菜の中でも比較的に少ない労力で栽培することができ、作業自体も軽度です。栽培方法としては露地栽培とふかし栽培がありますが、ふかし栽培で収穫を複数回に分散するのが一般的です。ふかし栽培は、ビニールハウス内で行うので鳥獣害の被害が少なく管理が容易な栽培方法です。
川俣町は、平成初期には出荷額が1億以上の全国的にも有数のタラノメ産地でした。現在は高齢等を理由に栽培農家は減少していますが、栽培ノウハウを持った農家さんがたくさんいます。川俣町の中山間地でも、(1)耕作放棄地のような農地でも大丈夫(2)日照時間が少なくても大丈夫(3)野菜のように土づくりや畑づくりがほぼ必要ない等の新規就農者が取組みやすいメリットがたくさんあります。
生産量135kg、販売額43万円、所得32万円、労働時間120時間
パイプハウス(水稲育苗ハウスでも可能)、ふかし栽培用プール
各支援・施策名称のリンクをクリックすると、詳細ページが開きます。
種別 | 支援 対象者 |
支援・ 施策名称 |
支援・施策内容 | 該当条件 |
研修 | 就農予定者 |
新規就農者育成総合対策(就農準備資金)<外部リンク> |
就農時の年齢が50歳未満の方が研修機関で1年以上、年間1,200時間以上研修を受講した場合に月12万5千円を最長2年間交付します。 | (1)就農予定時の年齢が原則50歳未満であること。 (2)研修終了後5年以内に認定新規就農者になること。 (3)前年の所得が600万円以下であること。 |
地域おこし協力隊 | 都市地域等に居住の方 | 地域おこし協力隊 (トルコギキョウ) |
トルコギキョウ等の新規就農に向けて、山木屋地区での営農の特徴や栽培の実務知識・技術を習得するため、あぶくまカットフラワーグループの営農者(里親)に弟子入りしていただきます。 以下の条件で町からの委託業務として行っていただきます。 ◯委託料:月額225,000円 ◯活動に必要な経費(車両借上費、燃料費、出張旅費等):77.6万円 ◯住居費:月額42,000円を上限に町が負担 ◯活動状況等検討の上、最長3年まで更新可 |
(1)都市地域等に現に住所を有している方等。 (2)農業に精通しているか、もしくは興味があり、新規就農を目指す方で、活動期間終了後も川俣町に定住する意欲のある方。 (3)心身ともに健康で、地域おこし活動に意欲があり、地域住民と積極的にコミュニケーションが図れる方。 (4)普通自動車運転免許を有している方。 (5)パソコンの一般的な操作ができる方。 ※対象者決定のための選考があります。 |
農地 | 農業者等 | 耕作放棄地解消農地整備支援事業 | 町内に住所を有している農業者等に未耕作農地を耕作利用農地に整備する経費として、10アール当たり10万円を上限に3分の1を補助します。 | (1)3年間継続して農作物の作付けを行うこと。 (2)補助対象農地は、農業委員会が未耕作農地と認定した農地。 |
機械、施設 | 農業者等 | 原子力被災12市町村農業者支援事業<外部リンク> | 農業者等に農業用機械、施設等の購入に係る経費に対して4分の3以内で補助金を交付します。 ※経費上限原則1,000万円 ※町が特に認める場合、上限3,000万円 |
営農再開や規模拡大、新規作物の導入等を行うものが対象。 |
資金 | 農業者 | 新規就農者育成総合対策(経営開始資金)<外部リンク> | 就農時の年齢が50歳未満の認定新規就農者に対して、月12万5千円を最長3年間支給します。 | (1)就農5年後に農業で生計が成り立つ計画を有していること。 (2)人・農地プランの中心経営体に位置付けられるか、農地中間管理機構から農地を借り受けること。 (3)前年の世帯所得が600万円以下であること。 |
資金 | 農業者 | 新規就農者育成総合対策(経営発展支援事業)<外部リンク> |
50歳未満の認定新規就農者で、令和4年度中に、独立・自営就農をする者へ、機械・施設等の導入の取組を支援。 上限額は1,000万円。(経営開始資金の交付対象者の場合は、500万円) 補助率:県支援分の2倍を国が支援。 |
本人負担分について、全額融資を受けていること。 (青年等就農資金活用可) |
融資 | 農業者等 | 青年等就農資金<外部リンク> | 認定新規就農者に対して農業用機械等購入などに必要な資金を無利子で貸し付け。 ※償還期間17年以内(うち措置期間5年)、融資限度額3,700万円。 |
町から青年等就農計画の認定を受けていること。 |
融資 | 農業者等 | 経営体育成強化資金<外部リンク> | 主農業者に設備、農地取得などに必要な資金を貸し付け。 ※償還期間25年以内(うち据置期間3年) |
農業を営む個人、法人・団体であって、必要とされる計画を融資機関に提出された方 |
保険 | 農業者等 | 農業経営安定対策事業 | 農業経営収入保険に加入した方に、保険料掛金(積立金は除く)の20%を補助します。 | 収入保険の加入できる方は、青色申告を行っている農業者。 |
鳥獣対策 | 町内に土地を所有するもの。 | 鳥獣被害防止柵導入事業 | 町内における鳥獣害対策として防止柵を設置する資材費に2分の1、イノシシ専用のワイヤーメッシュに4分の3以内で助成します。 ※上限30万円 ※設置や管理にかかる労務費は対象外 |
(1)補助対象となる土地は、有害鳥獣の被害が目立つまたは予見される町内の土地であること。 (2)設置後ワイヤーメッシュ柵は14年、電気柵は8年以上利用すること。 |
移住経費 | 移住者の方 |
トルコギキョウ、川俣シャモ、小菊、ミニトマトへの就農をする移住者へ、最大200万円を交付 (R7年度より小菊、ミニトマトが対象農産物として追加されました。) |
○連続して3年以上、本町外の地域に在住していた方。 |
※農地については、農業委員会で、栽培したい作物等に適した農地をお探しします。
農家数(総農家数)※1 | 671 | 戸 |
農家数(販売農家数)※1 | 251 | 戸 |
農家数(自給的農家数)※1 | 420 | 戸 |
農業従事者数(総数)※2 | 383 | 人 |
農業従事者数(男)※2 | 256 | 人 |
農業従事者数(女)※2 | 127 | 人 |
農業従事者の平均年齢※3 | 67.5 | 歳 |
[出典]
2020年農林業センサス報告書 第1巻都道府県別統計書(福島県)
※1 6 総農家等 1 総農家数
※2 2 農業経営体(総数) 22 年齢階層別の農業に60日以上従事した世帯員、役員・構成員(経営主を含む)数
※3 2 農業経営体(総数) 23 農業に60日以上従事した世帯員、役員・構成員(経営主を含む)の平均年齢
・ 花き農家 鴫原宏幸さん<外部リンク>
・ ミニトマト農家 佐藤弘樹さん<外部リンク>
・ 花き農家 佐藤卓也さん<外部リンク>
・ ミニトマト農家 廣野幸浩さん<外部リンク>
・ ミニトマト農家 遠藤大樹さん<外部リンク>
・ 花き農家 谷口豪樹さん<外部リンク>
川俣町では、町内外の方が利用できる、手ぶらで通える貸農園を整備しています。
農業者の指導を受けられますので、就農に興味のある方に最適です。
詳細は、「山木屋地区に体験農園がプレオープンしました!」をご覧ください。
川俣町移住・定住ポータルサイト「かわまた暮らし」をご覧ください。
移住をご検討の方向けの様々な情報をご覧いただけます。
<掲載情報>
・町の基本情報
・様々な移住支援制度
・先輩移住者の声
・仕事情報 等
福島県の認定基準を満たし、県が就農に有効と認める研修を実施する先進農家、先進農業法人等です。
川俣町の認定研修機関としては、令和6年4月時点において2機関が認定されています。
詳細については、ご相談ください。
福島県は令和5年4月に、就農から農業経営発展までのワンストップ支援窓口「福島県農業経営・就農支援センター」を開所しました。
福島県農業経営・就農支援センターチラシ(令和5年度) [PDFファイル/337KB]
<外部リンク> 就農ポータルサイト「ふくのう」<外部リンク>
福島県川俣町農林振興課農業振興係
住所:福島県伊達郡川俣町字五百田30番地
電話:024-566-2111
Fax:024-566-2438
メール:noshintown.kawamata.lg.jp
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